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愛知県が推進する水素で走る「FCタクシー」とは?今年度中に約90台導入予定

愛知県では、水素と酸素の化学反応で発生させた電気で走る燃料電池(FC)タクシーの普及を推進しています。同県では水素の需要と供給を一体的に創出する「あいち水素関連プロジェクト」を推進し、地域一丸となって水素社会の実現に向けた取り組みを行っています。FCタクシーの普及もその取り組みのひとつです。

今回は、愛知県が進めるFCタクシーについて、そして2026年7月24日に愛知県庁本庁舎前で開催されたお披露目式について紹介します。

愛知県庁でテープカット 主要タクシー事業者やトヨタが参加

愛知県では、乗用車に比べ1日あたりの走行距離が長く、水素需要の大規模創出に貢献するタクシーに着目。2030年度までに250台、今年度は9月に開幕した名古屋2026アジア競技大会(第20回アジア競技大会)にあわせ50台の県内導入を目標とし、今年度からFCタクシー導入への補助金を拡充して導入事業者を支援しています。
ちなみにFCとは「Fuel Cell」の略。水素と酸素で電気を発生させる「燃料電池」が搭載されており、水素を外部から充填し、発生した電気によりモーターで走行します。

7月24日に愛知県庁本庁舎の正面玄関前で行われたFCタクシーお披露目式の式典には、愛知県の大村秀章知事をはじめ、FCタクシーの導入を進めるタクシー事業者から宝交通(吉村憲雄代表取締役社長)、つばめ自動車(天野清美代表取締役社長)、名鉄タクシーホールディングス(浅野丈夫代表取締役社長)、そして車両を供給するトヨタ自動車(友山茂樹日本事業本部本部長)など代表者らが出席し、車両のお披露目(テープカット)や記念撮影が行われました。
大村知事はお披露目式のあいさつの中で、「アスリートらがFCタクシーを県内各地で見ることで、水素モビリティの快適性を体感してもらいたい」と期待を込めました。

車両はトヨタ「クラウンFCEV」、運賃は通常タクシーと同額

導入されるFCタクシーは、トヨタ自動車「クラウン」の燃料電池自動車(クラウンFCEV)を採用。
燃料電池車ならではの高い静粛性と、ゆとりある後部座席を備えており、快適でプレミアムな移動体験を提供します。

車体にあしらわれた「H2=水素」のロゴにより、「水素で走るタクシー」であることが一目で分かります。
愛知県は「AICHI H2」のロゴマーク。このロゴは東京都の「TOKYO H2」とデザインを共有するもので、東京と愛知から全国へ水素社会の実現に向けた発信を行う取り組みの一環です。

FCタクシー導入支援は1台350万円

愛知県では9月23日からすでに第20回アジア競技大会が開催されていますが、10月18日からの「第5回アジアパラ競技大会」の開催期間中も含めた9月7日から10月24日までは、名古屋駅にFCタクシーの専用乗り場を設置。一般の方も水素を活用したタクシー利用できるようになっています。

愛知県水素社会実装推進課の赤石氏によると、大会期間中に目標の50台以上の約80台の導入が見込まれ、今年度中に約90台導入予定とのことです。また今年度の県の支援策としては、FCタクシー導入費支援として1台350万円、燃料費への支援として水素1kgあたり576円を補助するといいます。

こうしたサポート体制から、愛知県のタクシーは今後FCタクシーが増えていくことが考えられます。

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環境に配慮したFCタクシーの普及で、タクシーの車両のあり方も少しずつ変化していくかもしれません。もしかしたらこれからのタクシードライバーにとって、FCタクシーが主流になっていく可能性も考えられます。

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【取材・写真協力】愛知県 水素社会実装推進課

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