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タクシー業界の新型コロナウイルス対策をご紹介!(2021/2/12 追記)

※2021/2/12 時点のタクシー業界の最新コロナ対策について追記しました。

飛沫対策でさらに安全な車内へ!タクシー業界の最新コロナ対策!

新型コロナウイルス第3波により、2020年4月以来2度目となる緊急事態宣言が発令されました。一部地域では緊急事態宣言が3月まで延長され、まだまだコロナの猛威は続いています。

タクシー業界は昨年からコロナ禍の中で、車内換気や消毒、検温、マスク着用など感染対策を行いながら営業を続けてきました。また食事のデリバリーや買い物代行など、独自の新たなタクシーサービスを生み出し、「新しい生活様式」に対応しています。

第3波が続く中、タクシー業界はタクシードライバーとお客様の安全を守るため、感染対策をより一層引き締めて営業を行なっています。今回はタクシードライバーへの転職をお考えの方に向けて、タクシー業界の最新コロナ対策をご紹介します。

 時代は「ニューノーマルタクシー」へ

コロナが蔓延し始めた初期の頃は、タクシー会社が各自で消毒や換気、乗務員の検温やマスク着用などを行っていました。しかしコロナ時代に適応してきた今は、車体をまるごとコロナ仕様に改造する取り組みも行われています。
東京ハイヤー・タクシー協会は「新しい生活様式に適した移動空間」の提供を目指して、新型コロナウイルス感染防止対策を強化したコンセプトカー「ニューノーマルタクシー」の試験運行を2020年10月22日から開始しました。車内には超高性能フィルター(N100)を採用した高効率空気清浄機を設置。また「空気清浄モニター」も掲示し、車内の空気清浄状況を「見える化」してお客さまに伝えます。

またスーパーコンピューター「富岳」によるタクシーの換気性能・飛沫拡散シミュレーションによると、エアコンを「外気導入モード」で通常レベル以上の風量に設定することで、約40秒で車内の大部分の空気が入れ換わることが確認されています。窓を閉め切った状態でも約1.5分で新鮮な空気に入れ換わります。これまで通りの消毒、マスク、エアコンの利用(換気)に加え、「ニューノーマルタクシー」を導入することで、タクシードライバーもお客様もさらに安心してタクシーに乗車することができるでしょう。「ニューノーマルタクシー」の本格導入は春頃を目指しています。

 新型飛沫防止シールドの導入

三和交通が業界初の「防犯衛生シールド」を開発

神奈川県の三和交通は昨年、感染拡大抑止と防犯対策のため、飛沫を遮断するパネル「防犯衛生シールド」を独自に開発しました。昨年10月13日から受注販売を受け付けています。運転席と助手席、後部座席を仕切りパネルで区切り、接触や飛沫対策ができるシールドです。素材は耐衝撃性と透明度が高いポリカーボネートと、耐薬品性のあるポリエチレンテレフタレートです。シールドはJapan Taxi車両専用となっています。現在三和交通でテストとして実装を開始しています。


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日本交通の取り組み

東京都の日本交通は、三和交通が開発した「防犯衛生シールド」を直営業事業所のタクシー車両約1,600台に導入することを決めました。これまでは運転席と後部座席を仕切るセパレートカーテンを使用していましたが、新型シールドに取り替えます。

また同社は、東京ハイヤー・タクシー協会の「ニューノーマルタクシー」の試験運行にも協力しています。タクシー1台を改造し、車内にデンソー製の「高効率空気清浄機」を設置。この空気清浄機は微粒子を99%以上回収できるフィルターを採用しており、コロナ患者搬送用車両にも設置されています。車内の空気清浄状況を「見える化」する「空気清浄モニター」は現在開発中で、でき次第車両に搭載する予定です。

「防犯衛生シールド」と「高効率空気清浄機」を先行装備したタクシー車両100台がすでに2021年1月から運行開始しています。今後順次車両に取り付けを始め、春ごろまでに1,633台全車の装備完了を目指しています。

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飛沫対策でさらに安全・快適な車内へ

その他にも、東京都の日の丸交通も車内に「飛沫感染防止ボード」を装備。東京タクシーグループも運転席と後部座席を仕切る間仕切りカーテンや車内飛沫パーテーションを設置しています。また北海道の一般社団法人北海道ハイヤー協会、北海道バス協会は、「バス・タクシーにおける新型コロナウイルス感染症感染防止対策ガイドライン」を発表。タクシー車内には防護スクリーンを装備し、飛沫対策を行なっています。

このようにタクシー業界では、タクシードライバーとお客様の安全を守るため、日々新たな感染防止対策が取り入れられています。

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※以下の内容は2020年5月29日時点での情報です。現在とは状況が変わっている可能性があります。

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■セパレーターカーテンやアルコール消毒液なども!
タクシー業界の新型コロナウイルス対策をご紹介!

新型コロナウイルスの感染拡大により、日常生活にさまざまな影響が出ています。緊急事態宣言以降、休業する施設・店舗なども増え、外出を控えている方も多いでしょう。

そんな中タクシー業界は、新型コロナ感染拡大防止対策を行いながら営業を続けています。電車などの公共交通機関を使うリスクが高い今こそ、タクシーの需要が高まっています。

今回は主に東京エリアのタクシー会社から、タクシー業界がどのような新型コロナウイルス感染対策に取り組んでいるかをご紹介します。

タクシー会社はどのような感染防止対策を行っている?

東京都の取り組み

まず東京都の取り組みを見てみましょう。

東京都は2020年4月22日に、新型コロナウイルス感染症対策として、「タクシー・バス事業者向け安全・安心確保緊急支援事業」を実施すると発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大防止設備に補助金を出す予定です。

都内の法人・個人タクシー事業者向けには、車両内の運転席と後部座席を隔離する「飛沫感染防止策」について、事業経費の4/5(限度額1台あたり8,000円)を補助します。また都内の観光バス事業者向けには、感染拡大防止設備を設置するにあたり、事業経費の4/5(限度額1台あたり8万円)を補助します。

こうした補助で都内のタクシー会社をサポートします。

主なタクシー会社の取り組み

それでは現在運行している都内のタクシー会社では、どのような感染症対策が行われているのでしょうか?

◎日本交通グループ

創業90年以上の歴史を持つ都内の大手タクシーグループ「日本交通」。金色に輝く「桜にN」マークを見たことがある人も多いのではないでしょうか?
「日本交通」では以下のような感染症対策をとっています。

  • 乗務員:手洗い、うがい、マスク着用、体温測定
  • 車内:こまめな換気、除菌清掃、当面の間「ドアサービス」の休止

従業員はマスク着用で対応し、車内はもちろん社屋も除菌清掃が行われています。無線配車で行われていた「ドアサービス」はソーシャルディスタンスを保つために当面の間、休止となっています。ただし、車椅子の乗降解除や荷物サービスなどは必要に応じて対応しています。

・特殊車両運行

東京都は、新型コロナウイルスの無症状感染者や軽症者を自宅から宿泊施設へ搬送する際、運転者の感染リスクを減らす特別な車両を導入しました。「日本交通」は最善の感染防止策を講じたうえで、感染者の運行を受託しています。

この特殊車両は、運転席と後部の患者搭乗席が完全に仕切られています。車内の圧力差によって、運転者への飛沫感染を防止する構造となっています。特殊車両を運行する際は、東京都が用意した医療用N95などのサージカルマスクと使い捨て手袋を着用。また運転者は患者の乗降時も車両から降りず、患者との接触は一切行いません。通常のハイヤーやタクシー運行とは別体制で行い、一般の利用客にリスクがないよう配慮されています。

◎日の丸交通

東京観光や東京ディズニー定額タクシーなど、都内でさまざまなサービスを行っている「日の丸交通」。感染症対策では車内に「セパレーターカーテン」を導入し話題となっています。

  • 乗務員:マスク装着、出社時の手洗い消毒、出庫・帰庫時の検温チェック
  • 車内:セパレーターカーテン、乗客降車時の手すりシートなどの念入りな消毒、空調の常時外気導入、窓開放

「セパレーターカーテン」は、トヨタ「JPN TAXI」型の全車両に設置された飛沫感染を防ぐカーテンです。乗務員の座席と乗客が座る後部座席を、塩化ビニール製カーテンで仕切っています。上辺110cm、下辺163cm、高さ110cm。中央部に料金や釣り銭などを受け渡しする開閉密閉型の小窓がついています。ICカードはカバー越しでもかざして使用可能です。

◎S.RIDE加盟タクシー5社

(株式会社グリーンキャブ、国際自動車、寿交通株式会社、大和自動車交通株式会社、株式会社チェッカーキャブ)

S.RIDE」は東京最大級のタクシー配車アプリ。東京23区、武蔵野市、三鷹市、愛知・名古屋市エリアが対象です。グリーンキャブ、国際自動車、寿交通、大和自動車交通、チェッカーキャブ、東京都個人タクシー協同組合、名鉄タクシーホールディングスと提携しており、アプリひとつで1番近くにいる車両を配車できます。

今回「S.RIDE」に加盟しているグリーンキャブ、国際自動車、寿交通、大和自動車交通、チェッカーキャブの5社では、以下のような感染症対策を行っています。

  • 乗務員:マスク着用、石鹸による手洗い、アルコール消毒液などによる皮膚の洗浄、うがいの励行を徹底、出庫及び帰庫点呼時に健康調査、乗務員に限らず体調不良の従業員に対して医師の診察とその結果の確認
  • 車内:窓を開けての車内換気とエアコンの外気導入、乗客降車後に車内換気とアルコール消毒液などによる車内消毒・車内除菌・消臭を順次開始、タクシー配車アプリ「S.RIDE」を使用したネット決済・QRコード決済での支払い推奨(現金からの感染を防ぐため)

各社、アルコール消毒液などを使用した車内の消毒やクレベリン発生器を活用するなど、安全・安心なモビリティサービスを提供するよう努めています。

◎つばめタクシーグループのコロナ対策・取り組みの紹介はこちら

◎国際自動車グループのコロナ対策・取り組みの紹介はこちら

◎MKタクシーグループのコロナ対策・取り組みの紹介はこちら

◎三和交通グループのコロナ対策・取り組みの紹介はこちら

コロナ対策の整ったタクシーで移動に安心感を

いががでしたか?

新型コロナウイルス感染拡大にともない、各タクシー会社が可能な限りの感染症対策を行っています。今回は主に東京のタクシー会社の取り組みをご紹介しました。飛沫対策はもちろん、換気や消毒が定期的に行われていることがわかりますね。

不要不急の外出が自粛となっている現在。しかし持病の通院や食料の買い出し、テレワークができず通勤で電車を利用しているなど、どうしても移動しなければいけない状況の方も存在します。

緊急事態の今だからこそ、タクシー業界は必要とされているのです。

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